この記事で試すこと
- 01依頼をパートに分ける
- 02出力の形をそろえて頼む
- 03完了した作業を照らし合わせる
登録不要の記入用CSV。Excelなどで開いて使えます。
GPT-6 Proの並列エージェントでできること
OpenAIのChatGPTリリースノートによると、ChatタブでGPT-6 Proを使う会話では、複数のエージェントが1つのタスクの別々の部分を同時に進めます。利用者は進み具合を会話の中で追い、終わった作業を開いて、エージェントごとに何をしたかを見られます。
公式の説明には、同時に動くエージェントの数、作業の分け方、速度向上を示す具体的な数字はありません。
誰が使えるか:展開対象のPro利用者と、Plus・会社のワークスペース
リリースノートでは、この機能は対象となるPro利用者へ順に提供されている段階です。Proを契約していても、まだ自分のアカウントに届いていないことがあります。BusinessやEnterpriseのように管理者がいるワークスペースでは、ワークスペースの設定と、展開の対象に入っているかで使えるかが決まります。
GPT-6 Proというモデルを選べるプランは、別のヘルプ「GPT-6 and other models in ChatGPT」に載っています。ただ、それはモデルの提供先の一覧です。並列エージェントが同じ範囲で使えるかどうかは、リリースノートの説明で判断してください。
Plusに含まれるGPT-6 Astraは、ChatGPT WorkとCodexで使うモデルです。同じヘルプのGPT-6 Proの提供先にPlusは入っておらず、ChatタブでGPT-6 Proを選べないため、並列エージェントも使えません。
| プラン・環境 | GPT-6 Proモデル(Chatタブ) | 並列エージェント |
|---|---|---|
| Pro($100・$200) | 提供先に含まれる | 対象となるPro利用者へ順に提供中 |
| Business | 提供先に含まれる | ワークスペースの設定と展開の対象しだい |
| Enterprise | 提供先に含まれる(ワークスペースのモデル利用権限にもよる) | ワークスペースの設定と展開の対象しだい |
| Plus | 提供先に含まれない(GPT-6 AstraはWorkとCodexで使う) | 対象外(ChatタブでGPT-6 Proを選べない) |
向いている作業:あとで1つにまとめられる、互いに独立したパート
下の表は、公式の機能説明をもとにつくりてラボが考えた使い方の例で、この機能を動かして試した結果でも、速さを測った結果でもありません。どれも、パートどうしが互いの結果を待たずに進められ、終わってから人が並べて比べられる作業です。
前の工程の結果を受けて次の内容を決める作業は、順番に進めます。台本を書いてから絵コンテを作り、そのあと尺を詰めるなら、作業を分けても、最後に人が順に見直す手間は減りません。同じ原稿を複数のパートで同時に書き換えると、用語や文体がそろわないおそれもあります。
分けて頼むときは、最初の依頼に全体の目的、各パートの区切り、出力形式(見出し、表の列、出典の書き方)を書いておきます。出力形式がそろっていれば、完了した作業を並べたとき、抜けや食い違いを見つけやすくなります。
| 作業 | パートの分け方の例 | まとめるときに見ること |
|---|---|---|
| 記事の資料集め | 見出しごとに、公式資料を探して要点を書き出す | 同じ資料を見出しごとに違う意味で使っていないか、リンク先が公式か |
| 企画候補の比較 | MVやシリーズの企画3案を、狙い・必要な素材・手間の同じ項目で書き出す | 3案で比べる項目がそろっているか |
| 構成案の検討 | 同じテーマで、切り口の違う構成案を別々に作る | どの案のどの部分を採るか |
結果の確かめ方:完了した作業を開いて、根拠とつながりを見る
完了した作業は会話から開き、エージェントごとの作業内容を確認できます。ただ、別々に進んだ結果は、1つずつ読めば筋が通っていても、並べると製品名や日付、数字が食い違っていることもあります。最終稿に使う前に、次の順で照合してください。
確認リスト
- 各パートが挙げた出典を開き、公式の資料か、いつの情報かを確かめる
- パートどうしで、同じ製品名・日付・数字・条件が食い違っていないか
- 同じ内容が複数のパートに重なっていないか
- パートの境目で、どこにも書かれずに抜けた項目がないか
- 最終稿にそのまま使う文と、人が書き直す文を分ける
練習:並列で頼む前に、パートとまとめ方を書き出す
並列で頼む前に、パートの区切りと、まとめるときに確かめることを書き出しておきます。下は、つくりてラボが作った架空の例です。GPT-6 Proで実際に動かしたものではありません。
【つくりてラボが作った架空の例】
依頼の目的:新曲のMVで使う企画を3案出し、1案に絞る
パート1:街の夜景を舞台にした案
パート2:手描きアニメ風の案
パート3:演奏シーン中心の案
出力の形:どの案も「狙い/必要な素材/撮影や制作の手間/似た既存作品の有無」の4行で書く
パート同士の依存:なし(ほかの案の結果を待たない)
まとめるときに見ること:4行がそろっているか、素材の権利、手間の見積もりの前提
最後に人がすること:3案を並べて1案を選び、選んだ理由を書く
ほかのChatGPTの使い方とあわせて読む
ChatGPTにどんな作業から任せるかを決める段階なら、最初に任せる業務の選び方の記事が先です。ChatGPTで資料のスライドを作る条件は、パワポをAIで作成する方法の記事で、ほかのツールと並べて紹介しています。
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