MAKE IT YOURS · 動画編集の学び方

読んで、試して、
自分の学びを選ぼう。

  1. 01形式を決める
  2. 02章と字幕を付ける
  3. 03見返して直す

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「動画教材の編集」で調べた人へ

オンライン講座、社内研修、資格の解説など、何かを教えるための動画を「動画教材」と呼びます。動画教材の編集を仕事にしたい人、自分の知識を講座にしたい人、職場で研修動画を任された人が、最初にぶつかるのは「普通の動画編集と何が違うのか」という疑問です。

この記事では、動画教材の編集で行う作業を順番に分け、画面収録、章立て、字幕については、Microsoft、Apple、YouTubeの公式ヘルプに書かれた手順を確認日つきで紹介します。後半には、自分で1本作ってみるための架空の練習課題と、仕上がりを確かめる表を付けました。

読み終えたら、動画教材の編集がどんな作業の組み合わせかを説明でき、練習課題を1本作ったうえで、独学で続けるか、講座で学ぶかを判断できるはずです。

動画教材によくある3つの形式

動画教材の形式は、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。スライドを画面に映して講師が声で説明する形式、パソコンの操作画面を録画して手順を見せる形式、講師が顔を出して話したり手元で実演したりする形式です。1本の講座の中で、これらを組み合わせることもよくあります。

形式によって、編集で時間がかかる場所が変わります。スライドとナレーションの形式では、話とスライドをめくる位置を合わせる作業が中心です。画面収録の形式では、マウスの動きや待ち時間を整え、見てほしい場所を分かりやすくする作業が増えます。顔出しや実演の形式では、撮影の明るさや音の差をそろえる作業が加わります。音声を別の機材で録っている場合は、映像と音のずれを合わせる作業も必要です。

スライドの素材を受け取るときは、スライドの縦横の比率が書き出す動画の比率と合っているかも見てください。比率が違うと、画面の上下や左右に余白が出たり、端の文字が切れたりします。依頼を受ける立場なら、最初にどの形式の素材が届くのかを確かめてください。同じ10分の動画でも、形式によって作業の量がまったく違うからです。下の表は、つくりてラボが形式ごとの作業を整理したものです。

動画教材によくある3つの形式
形式届く素材の例編集で時間がかかる作業
スライド+ナレーションスライドのファイル、録音した音声話とスライドを切り替える位置を合わせる。言い直しを切る
画面収録パソコンの操作を録画した動画待ち時間を詰める。操作している場所を拡大や枠で示す
顔出し・実演カメラで撮った動画、別に録った音声明るさと音量をそろえる。手元の拡大を差し込む

編集の作業を順番に分ける

動画教材の編集は、届いた素材を切ってつなぐだけでは終わりません。どの順番で何を学ぶかという講座の構成を確かめ、それに合わせて章を分け、文字や字幕を足して、見る人が後から見返しやすい形に整えるところまでが仕事に入ります。

下の流れは、つくりてラボが一般的な作業の順番として整理したものです。依頼主や講座によって、担当する範囲は変わります。どこからどこまでを自分が担当するのかを、依頼を受ける前に書き出して合意しておくと、あとで「字幕も付けてくれると思っていた」という行き違いを防げます。

特に時間を取られやすいのは、4番目の音と、7番目の字幕です。音が聞き取りにくいと、見る人は画面がきれいでも説明を追えなくなります。音量のむらと雑音には、見た目の装飾より先に手を付けてください。字幕は、自動で文字起こしをした場合も、専門用語や数字の誤りを人の目で確かめる作業が残ります。

講座が何本にも分かれる場合は、ファイルの名前の付け方も最初に決めておきましょう。「章の番号_内容_版の番号」のように決めておけば、修正版を納品したときに、依頼主がどれが最新かを迷わずに済みます。修正のたびに上書きせず前の版を残しておくのは、依頼主が「前のほうがよかった」と言ったときに戻せるようにするためです。

【動画教材の編集の流れ(つくりてラボによる整理)】
1. 素材と講座の構成表を受け取り、章の区切りを確かめる
2. 言い直し、長い沈黙、関係のない話を切る
3. スライドや操作画面を、話している内容の位置に合わせる
4. 音量をそろえ、聞き取りにくい雑音を減らす
5. 章の見出しや、覚えてほしい語を文字で入れる
6. 章の区切りの時刻を書き出し、チャプターを付ける
7. 字幕を付け、専門用語と数字を確かめる
8. 配信先に合う形式で書き出し、最初から最後まで通しで見る

画面収録:WindowsとMacの標準の機能

操作手順を見せる教材では、画面収録の素材を自分で用意するのもよくある作業です。専用のソフトを買う前に、OSに入っている機能で試せます。Microsoftのサポートページによると、Windowsの切り取りツールでは「レコード」を選ぶか、Windowsロゴキー+Shift+Rを押し、記録する範囲を選んで「開始」を押すと画面の動画を撮れます。記録を終えたあとは、そのまま保存するか、Clipchampで編集するかを選べると書かれていました。

Macについて、Appleのサポートページは、shift+command+5でスクリーンショットアプリを開き、画面全体または選択した部分を収録できると案内しています。収録の前に「オプション」でマイクを選べば、自分の声も一緒に録音できます。「マウスクリックを表示」を選ぶと、クリックしたときにポインタの周りに黒い円が出るので、どこを押したかを見る人に伝えやすくなります。

画面収録で気をつけたいのは、映り込みです。通知のポップアップ、ブラウザのブックマーク、デスクトップのファイル名など、見せるつもりのない情報が録画に残ることがあります。収録の前に通知を止め、見せる範囲だけを選んで撮る習慣を付けておくと、編集で隠す手間が減ります。

章立て:見返したい場所へ飛べるようにする

動画教材は、1回見て終わりにならないことが多い動画です。後から「あの操作をもう一度見たい」と思った人が、その場所へすぐに飛べるかどうかで使いやすさが変わります。そのために付けるのが章立て(チャプター)です。

YouTubeのヘルプによると、自分でチャプターを付けるには、YouTube Studioで動画の説明欄にタイムスタンプとタイトルのリストを書きます。リストの最初のタイムスタンプは00:00で始め、3つ以上のタイムスタンプを昇順に並べる必要があり、チャプターの最短の長さは10秒と書かれていました。自分で追加すると、チャプターの自動生成は無効になります。自動生成を使う設定もありますが、すべての動画で使えるわけではないとヘルプに書かれていました。

YouTube以外の講座の販売先や社内の配信の仕組みでは、章の付け方が違うことがあります。配信先が決まったら、その仕組みのヘルプで章の付け方を確かめてください。どの配信先でも共通して使えるのは、編集の段階で章の区切りの時刻を一覧にしておくことでした。一覧があれば、あとは配信先の形式に合わせて書き写すだけで済むはずです。

章のタイトルは、その章で何ができるようになるかが分かる書き方にすると、見返す人が探しやすくなります。「関数について」より「合計の式を入れる」のように、操作や目的を動詞で書く方法です。講座の構成表に章の名前がある場合は、その表記に合わせてください。

字幕:付け方と、確かめる作業

YouTubeのヘルプは、字幕を追加すると、聴覚に障がいのある方や外国の方など、より多くの視聴者に動画を楽しんでもらえると説明しています。動画教材では、音を出せない場所で見る人や、専門用語を目で確かめたい人にとっても字幕が手がかりになります。

同じヘルプによると、YouTube Studioの「字幕」から言語を追加し、ファイルのアップロード、自動同期、手動入力、自動翻訳のいずれかの方法で字幕を付けられます。自動字幕起こし機能は、動画のデフォルトの言語でのみ表示されるという注意書きもありました。Windowsの切り取りツールで撮った動画は、Clipchampで編集してキャプションを追加できる、とMicrosoftのサポートページに書かれています。

自動で作った字幕は、そのまま公開せずに一度通しで確かめてください。動画教材で誤りが出やすいのは、専門用語、人名や商品名、数字と単位です。講師から用語の一覧をもらい、字幕の中で表記がそろっているかを照らし合わせると、確認の漏れを減らせます。

字幕の文の区切り方も、読みやすさを左右します。1つの字幕に長い文を詰め込むと、読み終わる前に次の字幕に変わってしまいます。話の切れ目で区切り、画面に映っている操作の文字と字幕が重ならない位置に置くことを、練習のうちから意識しておいてください。

YouTube向けの編集と、気を配る場所の違い

YouTube向けの編集では、最初の数秒で興味を引くことや、テンポのよい切り替え、効果音の演出に時間を使うことが多くあります。動画教材でも見やすさは大切ですが、見る人は内容を理解するために最後まで見る前提で再生しているので、演出を増やすと、かえって画面のどこを見ればいいかが分かりにくくなります。

動画教材で優先したいのは、話とスライドのずれがないこと、操作画面の文字が読める大きさで映っていること、同じ用語が講座の最初から最後まで同じ表記になっていることです。講座が何本にも分かれる場合は、見出しの位置、文字の大きさ、色の使い方を全本でそろえておくと、見る人が迷いません。

この違いは、使う技術の違いより、確かめる項目の違いと言ったほうが近いかもしれません。カットや文字入れの操作はYouTube向けの編集と同じでも、仕上がりを見る目が違うので、動画教材の練習では、確認の表を使って自分の仕上がりを点検してください。

書き出したら、パソコンの大きな画面だけで確かめて終えないでください。受講者がスマートフォンで見る場合もあるので、小さな画面で操作画面の文字や字幕が読めるかを一度確かめておくと、納品後の修正を減らせます。確かめる端末を絞るには、配信先がどの端末での視聴を想定しているかを、依頼の段階で依頼主に聞いておくのが近道です。

講座の本数が多い仕事では、最初の1本を作る段階で、見出しの文字の位置や色、章の始まりの画面、終わりの画面を決めた型を作っておくと、2本目以降の作業が速くなります。型を依頼主に確認してもらってから量産に入れば、全本を作り直す事態も避けられます。

架空の練習課題:3分の操作説明動画を1本作る

下の課題は、つくりてラボが作った架空の依頼です。自分のパソコンの画面と自分の声だけで作れるので、他人の素材の権利を気にせずに練習できます。所要時間は人によって違うため、決めずにおきます。

作り終えたら、下の確認表で1行ずつ点検してください。「できていない」が付いた行が、自分が次に練習する場所です。可能なら家族や友人に見てもらい、どこで手が止まったか、どこを見返したかを聞くと、章立ての区切りが合っていたかも確かめられます。

画面収録の課題に慣れたら、同じ題材をスライドとナレーションの形式で作り直してみてください。手順を3枚のスライドにまとめ、1枚ごとに30秒ほどで説明を録音し、スライドを切り替える位置を話に合わせます。同じ内容でも、形式を変えると編集で時間がかかる場所が変わることを、自分の手で確かめられます。これも、つくりてラボが作った架空の練習です。

【つくりてラボが作った架空の依頼】
題材:表計算ソフトで、家計簿の表に合計の欄を作る手順
長さ:3分以内
形式:画面収録+自分のナレーション
条件:
・章を3つに分ける(表を開く/合計の式を入れる/確かめる)
・操作している場所が分かるように、クリックの表示か枠を入れる
・字幕を付け、関数名と数字の表記を確かめる
・通知やファイル名など、見せない情報が映っていないか確かめる
・章の区切りの時刻を一覧にする(最初は00:00)
架空の練習課題:3分の操作説明動画を1本作る
確認項目見るところ
話と画面が合っている説明している操作と、画面に映っている操作が同じ瞬間か
文字が読めるスマートフォンの画面で見ても、操作画面の文字が読めるか
音が聞き取れる音量のむらや雑音で、聞き返したくなる箇所がないか
字幕の表記関数名・数字・用語が、話と画面と字幕で同じ表記か
章の区切り章のタイトルだけを読んで、どこに何があるか分かるか
映り込み通知や個人的なファイル名が映っていないか

独学で続けるか、講座で学ぶか

練習課題を1本作って、確認表のほとんどの行が「できた」になったなら、題材を増やしながら独学で続ける方法があります。反対に、画面収録や字幕の操作で何度も止まった、仕上がりを人に見てもらわないと直す場所が分からない、という人は、質問や添削のある講座を検討する時期です。

動画教材の編集に絞って学べる講座の1つに、オンラインスクール朱雀スタジオの動画教材エディター養成コースがあります。公式ページには、動画・音声編集、販売ページ制作、動画販売の知識、マーケティングの4項目のカリキュラムと、受講後に実際の動画教材案件を行うOJTが書かれています。学習期間は最大2ヶ月と書かれているので、自分の時間で収まるかを先に確かめてください。コースページには、無料体験入学と期間限定の無料講座への入口、Zoomでの受講前の事前相談の予約ボタンもあります。

編集ソフトの操作から学びたい人には、動画編集全般を扱う講座もあります。スキルハックスのMovie Hacksは、公式ページでYouTube特化型のオンライン動画編集スクールと紹介され、Adobeのソフトを使うと書かれています。YouTube向けの内容なので、動画教材で気を配る点は、この記事の確認表で自分で補う前提で考えてください。

どちらを選ぶかは、練習課題で止まった場所で決められます。編集ソフトの操作そのものに時間がかかった人は、操作を基礎から扱う講座が近く、操作はできても章立てや字幕、販売ページまで含めた仕上げに迷った人は、動画教材に絞った講座の記載のほうが近くなります。

依頼を受ける前に確かめる項目

動画教材の編集を仕事として受けるときは、作業の範囲が広がりやすいので、依頼の段階で決めておくことが多くなります。下の項目を依頼主と文章で確かめ、記入用シートに書き残してください。

動画編集スクールを比べるときの質問や添削の期限の考え方は、当サイトの別記事にまとめています。講座で学ぶことにした場合は、そちらもあわせて読んでください。

  • 届く素材の形式(スライド・画面収録・顔出し)と本数
  • 講座の構成表と、章の区切り
  • 字幕を付けるか。専門用語の一覧をもらえるか
  • チャプターの時刻の一覧を納品物に含めるか
  • 配信先と、書き出しの形式
  • 修正の回数と、修正を受け付ける期限
  • スライドに使われている画像や図の利用条件を、依頼主が確かめているか

1本作って点検したら、次の学び方を決める。

動画教材の編集は、切ってつなぐ作業に、章立てと字幕、表記の確認が加わる仕事です。架空の練習課題を1本作り、確認表で点検すれば、自分がどこで止まるかが分かります。

止まる場所が編集ソフトの操作なのか、教材としての仕上げなのかによって、選ぶ講座は変わります。当サイトの詳細ページで、学べる内容と期間を確かめてください。

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掲載しているコースの料金、学習期間、給付金の指定状況を確認日つきで見られます。気になる場合は比較リストに保存して、出典のページを読んでください。

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形式を決める → 架空の課題を1本作る → 確認表で点検して学び方を決める

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