MAKE IT YOURS · AIツールの使い方

読んで、試して、
自分の学びを選ぼう。

  1. 016項目を書き出す
  2. 02構成の段階で直す
  3. 031か所ずつ頼み直す

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AIに頼んだスライドが「惜しい」ままになる人へ

「AI スライド 作成 プロンプト」と調べる人の多くは、AIでスライドを1本作ってみて、構成が思った順番にならない、口調が硬い、入れていない数字が出てくる、といった経験をしています。そこで指示を長く書き直すと、今度は別の箇所が崩れて、どこを直せばよいか分からなくなります。

この記事では、指示を目的・聞き手・枚数・構成・口調・入れる事実の6項目に分けて書く方法と、生成したあとに1か所ずつ直す手順を扱います。6項目は、MiriCanvas、Canva、PowerPointのCopilotの公式ヘルプが、入力や確認を求めている項目から選びました。

記事内の指示の例は、すべてつくりてラボが作った架空の例です。AIに入力して得た出力を載せたものではありません。自分の題材に置き換えて、手元のツールで試してください。

公式ヘルプは、指示に何を入れるよう勧めているか

CanvaのスライドAIのページのよくある質問には、資料のテーマだけでなく、目的、対象者、ページ数、デザインの雰囲気などを具体的に入力すると、用途に合った構成や文章を生成しやすくなると書かれています。Canva AIでプレゼンテーションを作るときは、オーディエンス、スタイル、ページ数を選ぶ手順も案内されていました。

MiriCanvasのAIプレゼンテーションのかんたんガイドは、簡単なキーワードだけでなく「初心者にもやさしい内容で、短文中心で、結論ファーストで」のような指定もできると説明しています。構成ができたときに表示される「企画のまとめ」カードの中身は、AIが理解したテーマ・目的・対象の3つです。ファイルをアップロードしたうえで指示をテキストでも入力すると、より完成度の高い結果になるとも書かれています。

MicrosoftのPowerPointのCopilotは、アウトラインを作る前に、対象ユーザーは誰か、希望するプレゼンテーションや画像のスタイルは何かを質問してくる場合があると説明しています。3社の説明を並べると、目的、聞き手、枚数、見た目や口調の4つは、どのツールでも入力や確認を求められる項目です。この記事の6項目は、そこに「構成」と「入れる事実」を足したものです。

公式ヘルプは、指示に何を入れるよう勧めているか
項目MiriCanvasCanvaPowerPointのCopilot
目的「企画のまとめ」カードに目的を表示目的を具体的に入力すると記載公式ページで記載を確認できず
聞き手カードに対象を表示。チャットで「対象を初心者向けに変えて」と直せる対象者・オーディエンスを指定対象ユーザーを質問する場合がある
枚数自動設定または6〜30枚ページ数を指定公式ページで記載を確認できず
見た目・口調「短文中心で、結論ファーストで」のような指定ができるスタイル、デザインの雰囲気を指定プレゼンテーションや画像のスタイルを質問する場合がある

6項目それぞれの書き方

目的は「何のための資料か」より一歩進めて、見終わった人に何をしてほしいかを書きます。「新サービスの紹介」では足りず、「説明会のあとに試用の申込みをしてもらう」まで書くと、AIは最後のスライドに申込み方法を置く構成を選びやすくなります。聞き手は、立場と前提知識の2つを書きます。「営業部の人」だけでは足りません。「表計算は使えるが、生成AIは触ったことがない営業部の人」のように、知っていることと知らないことを分けてください。

枚数は、ツールが受け付ける範囲に合わせます。MiriCanvasは枚数を自分で指定する場合、6〜30枚の範囲です。構成は、枚数と一緒に「表紙、課題、解決策、手順、まとめ」のように並べておくと、順番の食い違いが減ります。口調は「です・ます調」「専門用語には一言の説明を付ける」のように、守ってほしい書き方を文で指定します。

構成を書くときは、各スライドで伝えたいことを1つずつ添えておくと、1枚に情報を詰め込みすぎた下書きを減らせます。MiriCanvasのかんたんガイドでも、各ページにはキーメッセージ(そのページで最も伝えたいこと)と主要な内容が入ると説明していました。主要な内容の項目は、1ページあたり最大6個まで追加できるとも書かれています。

入れる事実は、AIに調べさせずに自分で渡す情報です。日付、場所、数字、固有名詞をここに箇条書きで並べ、それ以外の数字を足さないよう指示に書き添えます。分からない値は「要確認」と書いておくと、スライド上でも空欄のまま残り、あとで埋め忘れに気づけます。

6項目それぞれの書き方
項目足りない書き方(架空の例)足りている書き方(架空の例)
目的新サービスの紹介説明会のあとに、試用の申込みをしてもらう
聞き手営業部の人表計算は使えるが、生成AIは触ったことがない営業部の人
枚数少なめで8枚
構成いい感じの流れで表紙→課題→解決策→使い方3枚→申込み方法→まとめ
口調分かりやすくです・ます調。1枚の文字は3行まで。専門用語には一言の説明
入れる事実(書かない)説明会は10月の第2木曜、会場は本社3階、試用期間は2週間。ほかの数字は足さない

ツールごとに、6項目をどこへ入れるか

6項目をすべて本文に書けばよいとは限りません。ツールによっては、枚数やスタイルを選ぶ欄が本文とは別に用意されています。選ぶ欄があるものはそちらで指定し、本文には残りの項目を書くと、同じことを二重に指定したときの食い違いが起きにくくなります。

MiriCanvasのかんたんガイドでは、資料の内容をテキストで入力したあと、ページ数を「自動設定オン」にするか、オフにして6〜30枚で指定するかを選ぶ流れです。テキストは最大20,000字まで入り、原稿をそのまま貼り付けてもよいと書かれています。資料ファイルの添付はProプラン限定で、添付したうえで指示をテキストでも入力すると完成度の高い結果になると案内されていました。

Canvaは、Canva AIで[デザイン]>[プレゼンテーション]を選んだあと、[オーディエンス][スタイル][ページ数]のオプションを選び、概要をプロンプトに入力する手順です。PowerPointのCopilotはエージェント モードでプロンプトを送る方式で、アウトラインの前に対象ユーザーやスタイルを聞かれる場合があります。聞かれたら、手元に書いた6項目の該当する行をそのまま答えに使えます。

GoogleスライドのGeminiでスライドを生成する機能は、今回見たヘルプでは英語のみ・パソコンのみの提供と書かれていました。日本語の6項目をそのまま使えるかは、提供状況の欄が変わったときに改めて確かめてください。

ツールごとに、6項目をどこへ入れるか
ツール本文とは別に選ぶ欄本文に書く項目
MiriCanvasページ数(自動設定、または6〜30枚)目的・聞き手・構成・口調・入れる事実
Canvaオーディエンス、スタイル、ページ数目的・構成・口調・入れる事実(聞き手の詳しい説明も本文に)
PowerPointのCopilot公式ページで確認できず(質問される場合あり)6項目すべて。質問されたら該当行で答える

ビフォー・アフター例1:社内研修の資料

下は、社内研修のスライドを頼む指示の架空の例です。ビフォーは題名だけを入れた指示、アフターは6項目をそろえた指示です。ビフォーの指示では聞き手の知識も研修のゴールも伝わらないため、構成の順番や言葉の難しさはAIの判断に任されます。どちらもつくりてラボが作った架空の例で、AIに入力した結果ではありません。

アフターでは、6項目を見出しつきで分けて書いています。項目ごとに行を分けておくと、生成後に直したい箇所が出たとき、どの項目を書き換えればよいかを探しやすくなります。

【つくりてラボが作った架空の例:ビフォー】
新人向けの情報セキュリティ研修のスライドを作って

【つくりてラボが作った架空の例:アフター】
目的:研修のあと、新人がパスワードの管理と不審なメールへの対応を自分でできるようにする
聞き手:入社1か月目の社員。パソコンの基本操作はできるが、会社のルールはまだ知らない
枚数:8枚
構成:表紙→研修のゴール→パスワードの決め方→パスワードの保管→不審なメールの見分け方→届いたときの連絡先→よくある質問→まとめ
口調:です・ます調。1枚の文字は3行まで。専門用語には一言の説明を付ける
入れる事実:連絡先は情報システム課の内線(番号は要確認)。ここに書いていない数字や社名は足さない

ビフォー・アフター例2:取引先への提案資料

2つ目は、社外に出す提案資料の架空の例です。社外向けの資料では、AIが一般論として書いた数字が、自社の実績のように読めてしまう危険があります。アフターの指示では、使ってよい事実を限定し、実績の数字が必要な箇所は空欄にするよう頼んでいます。他社と比べる言い方を避けたいときは、例のように「使わない書き方」も口調の欄に書いておきます。

会社名や金額などの実データを入れる前に、そのツールに社内の情報を入れてよいかを会社のルールで確かめてください。練習の段階では、例のように架空の会社名と値に置き換えておくと、ツールの規約や社内規程を気にせず指示の書き方だけを試せます。

【つくりてラボが作った架空の例:ビフォー】
A社向けに、弊社の清掃サービスの提案資料を10枚で作って。説得力があるように

【つくりてラボが作った架空の例:アフター】
目的:A社の総務担当者に、月1回の定期清掃の見積り依頼をしてもらう
聞き手:A社の総務担当者。現在は別の業者と契約していて、切り替えの手間を気にしている
枚数:10枚
構成:表紙→A社の課題(入力した3点のみ)→提案内容→作業の流れ→切り替えの手順→よくある質問→見積り依頼の方法→会社概要→まとめ→連絡先
口調:です・ます調。断定しすぎない。比較広告の表現は使わない
入れる事実:A社の課題は「作業日の調整が大変」「報告書がない」「担当者が毎回変わる」の3点。実績の件数や割合は書かず【要確認】と空欄にする

生成したあとは、1か所ずつ直す

生成されたスライドに不満が複数あっても、一度の指示で全部を直そうとしないでください。3か所を同時に頼むと、どの指示が反映されてどの指示が無視されたのかを区別しにくくなり、直ったはずの箇所が別の箇所と一緒に崩れることもあります。1回の指示で直すのは1か所、を手順として決めておきます。

直す作業は、スライドを生成する前の構成の段階から始めてください。MiriCanvasは構成をチャットで直したり直接編集したりでき、「以前の結果」ボタンで前のバージョンと比べて呼び戻せるとヘルプに書かれています。Canvaは生成後にCanva AIと会話しながら修正でき、PowerPointのCopilotもアウトラインの段階でチャットを続けて洗練できると案内していました。

1回直すたびに、何を頼み、何が変わり、何が変わらなかったかを記入用シートに1行で書いてください。直した記録が残っていれば、次に同じ種類の資料を作るとき、最初の指示にその内容を足しておけます。

【つくりてラボが作った架空の例:1か所ずつ直す指示の順番】
1回目:「3ページ目と4ページ目の順番を入れ替えてください。ほかは変えないでください」
2回目:「5ページ目の文章を3行以内に短くしてください。数字は変えないでください」
3回目:「全体の口調を、です・ます調にそろえてください」
4回目:「7ページ目に入っている割合の数字を削除して、【要確認】にしてください」

よくあるつまずきと直し方

1つ目は、入れていない数字や事例が出てくる問題です。MiriCanvasのAIツール機能規約はAI成果物の正確性や完全性を保証しないと書き、CanvaのAIサービスに関する利用規約も出力の正確性を検証していないと明記しています。指示に「ここに書いていない数字は足さない」と書いたうえで、生成後は入力した事実と1行ずつ照らしてください。

2つ目は、指示どうしが矛盾している問題です。「8枚で」と書きながら構成に10項目を並べると、どちらかが守られません。枚数と構成の項目数をそろえてから入力してください。ツールの選択肢と本文の指示が食い違う場合も同じです。Canvaでスタイルやオーディエンスを選ぶ欄と、本文に書いた口調が別の方向を向いていないかを確かめてください。3つ目は、ツールの受け付ける範囲を超える指示です。MiriCanvasの枚数指定は6〜30枚、テキスト入力は最大20,000字とヘルプに書かれています。範囲外の指定は、試す前に範囲内へ直しておきます。

4つ目は、無料プランの回数を作り直しで使い切る問題です。MiriCanvasの無料プランは毎月5回・最大30枚までと公式ページに書かれています。スライド全体を作り直す前に、構成の段階で1か所ずつ直す手順に戻ってください。

くり返し使える指示の型と、入力前の確認

下の型は、6項目を埋めるだけで使えるように、つくりてラボが作った架空の例です。自分の題材を入れたら、メモ帳などに保存しておき、次の資料では前回の記入用シートに書いた「直した内容」を最初から足しておきます。

型を使っても、生成されたスライドをそのまま人に見せる前の確認は省けません。確認リストで、指示の中身と生成後の確認の両方を点検してください。

【つくりてラボが作った架空の例:指示の型】
目的:(見終わった人にしてほしいこと)
聞き手:(立場と、知っていること・知らないこと)
枚数:(ツールが受け付ける範囲で)
構成:(表紙→…→まとめ。枚数と項目数をそろえる)
口調:(です・ます調、1枚の行数、専門用語の扱い)
入れる事実:(日付・場所・数字・固有名詞。分からない値は【要確認】)
注意:ここに書いていない数字や事例は足さないでください
  • 目的に「見終わった人にしてほしいこと」を書いた
  • 聞き手の立場と、知っていること・知らないことを書いた
  • 枚数と構成の項目数がそろっている
  • 入れる事実を箇条書きにし、分からない値を【要確認】にした
  • 社内の実データを入れる場合、会社のルールで入力してよいか確かめた
  • 生成後、構成の段階で1か所ずつ直した
  • スライドの数字・日付・固有名詞を入力した事実と照らした

6項目を書いたら、構成の段階で1回直してみる。

目的・聞き手・枚数・構成・口調・入れる事実。この6項目は、公式ヘルプが入力や確認を求めている項目に、構成と事実の2つを足したものです。まずは架空の例を自分の題材に置き換えて1本作り、生成前の構成の段階で1か所だけ直してください。

直した内容を記入用シートに残しておけば、次の資料では最初の指示に反映できます。ツールの枚数の範囲や無料プランの回数は変わることがあるため、使う前にリンク先の公式ページで確かめてください。

MiriCanvasの詳細を、公式記載と確認日つきで見る。

当サイトの詳細ページでは、MiriCanvasの無料プランの範囲と注意点を出典つきでまとめています。6項目の指示で1本作ったあとに、自分の作業で使う条件を確かめてください。

MiriCanvasの詳細を見る →

6項目を書き出す → 構成の段階で直す → 直した内容を記録する

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