MAKE IT YOURS · AIの活用事例

読んで、試して、
自分の学びを選ぼう。

  1. 01笑ってほしい人を1人決める
  2. 02頼み方の一文を書く
  3. 03人が確かめる部分に印を付ける

つくりてラボ作成の練習例・記入用シート付き

自分の条件を書き出す

登録不要の記入用CSV。Excelなどで開いて使えます。

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その一文で、誰かが笑う。

AIを学んでみたいけれど、自分の暮らしで何に使えるのかが浮かばない。そんな人に向けて、個人が身近な場面で生成AIを使う事例を6つ集めました。読み終えたら、自分なら誰のために何を頼むかを1つ決め、そのために何を学べばよいか見当をつけられるはずです。

事例に登場するのは、家族、祖父母、地域の人、お店のお客さん、そして子ども。入力欄に打つのは短い一文でも、その先では誰かが喜んだり、手間が減ったりします。その一文で、誰かが笑う。この記事では、そういう使い方に絞って選びました。

各事例には3つを付けています。入力欄にそのまま貼って試せる頼み方の例、完成した場面のイメージ画像、その事例を通して身につく技能の3つです。頼み方の例はつくりてラボが作った架空の例で、AIに実行させた結果は載せていません。画像もAIで制作したイメージで、実在の人物や受講生の作品とは関係ありません。

どの事例にも共通する、AIに任せない3つのこと

事例に入る前に、人の手に残す部分を先に確認しておきましょう。1つ目は事実の確認です。OpenAIの公式ヘルプは、ChatGPTが誤った定義や日付、事実を答えることがあり、自信のある口調でも信頼できるとは限らないと説明しています。日時や場所、料金、営業時間のように、間違えると誰かが困る情報は、元の資料や公式ページと照らしてから使ってください。照らし方の手順は「AIの答えの確かめ方」の記事にまとめてあります。

2つ目は個人情報。個人情報保護委員会は一般の利用者に向けて、入力した個人情報が機械学習に使われることがあると注意を促しています。そのうえで、提供事業者の利用規約やプライバシーポリシーを確認し、入力する情報の内容を踏まえて判断するよう求めています。家族の名前や住所、子どもの顔写真を入れる前に、それを入れずに頼めないかを考えてみてください。

3つ目は著作権です。文化庁の資料によれば、AIで作った画像をSNSに載せたり販売したりするときも、侵害になるかは通常の著作権侵害と同じ基準で判断されます。既存の作品との類似性と依拠性がそろえば侵害にあたり得ます。依拠性が認められる例として、作品の題号などの固有名詞を指示に入れる場合が挙げられているので、キャラクター名や作品名を使って絵を頼むのはやめましょう。

どの事例にも共通する、AIに任せない3つのこと
AIに任せないこと理由人がすること
日時・場所・料金などの事実誤った日付や事実を、自信のある口調で答えることがある公式ページや元の資料と1行ずつ照らす
名前・住所・顔写真などの個人情報入力内容が機械学習に使われる設定のサービスがある入れずに頼める形を考え、使うサービスの規約を読む
既存の作品に似せること題号などの固有名詞を指示に入れて似たものを作らせると、著作権侵害になり得る色・雰囲気・構図を自分の言葉で指定する

事例1 家族の旅行計画:行き先の候補を、子どもと一緒に選べる形にする

週末の日帰り旅行を、いつも大人だけで決めてしまう家庭の例です。条件をAIに渡して候補を3つに絞ってもらい、子どもにも読める言葉で並べてもらえば、画面を囲んで一緒に選べます。

頼み方の例では、人数、子どもの年齢、移動の長さ、雨の日の備えといった条件を先に書き、候補の数と比べる項目を最後に指定しました。条件と出してほしい形を分けて書いておくと、答えが的外れだったときに、どちらを直せばよいかがすぐ分かります。

営業時間、休館日、料金、移動時間は、あえてAIに書かせていません。季節で変わる情報や古い情報が混ざることがあるので、候補が決まったら各施設や交通機関の公式ページで確かめます。

この事例で身につくのは、条件を言葉にして渡す力と、答えを公式の情報と照らす力です。条件の書き方は「プロンプトの型」の記事で、照らし方は「AIの答えの確かめ方」の記事で、それぞれ練習できます。

家族3人が木のテーブルでタブレットの地図と旅行先の写真を囲み、子どもが画面を指さして笑っている様子
完成場面のイメージ:AIが並べた候補を、家族で画面を囲んで選ぶ。AIで制作したイメージです。実在の人物・作品・受講生の成果ではありません。
【頼み方の例(つくりてラボが作った架空の例)】
家族4人(大人2人、7歳と4歳)で、車で片道2時間以内の日帰り旅行を考えています。
出発地:(自分の市町村名)
条件:4歳の子が歩き疲れないこと。雨でも楽しめる場所が1つはあること。
候補を3つ出し、「何ができるか」「移動の長さ」「雨の日の過ごし方」を表にしてください。
7歳の子が読めるように、ひらがな多めの一言説明も付けてください。
営業時間や料金は書かず、その欄には「公式サイトで確認」と書いてください。

事例2 地域のお知らせチラシ:夏祭りの案内を、足を止めて読める形にする

自治会で夏祭りの係になり、掲示板に貼るチラシを作ることになった場面です。文面の整え方と、チラシの上部に入れる絵の案をAIに頼みます。

文面と絵は、分けて頼むのがコツです。日時や場所は自分で書いた原稿を渡し、AIには「内容は変えずに、見出しと並び順だけ提案して」と頼みます。絵は色や雰囲気、描いてほしいものを言葉で指定し、アニメのキャラクター名や作家名は入れません。

できあがった文面は、元の原稿と1行ずつ照らします。日時、場所、雨天時の扱い、問い合わせ先が書き換わっていないかを見てください。問い合わせ先に係の人の電話番号を載せるかどうかは、自治会の役員で話し合って決めましょう。絵を配るときは、使った画像生成サービスの利用規約も読んでおきましょう。

身につく技能は、画像生成の指示の出し方と、チラシの基本的なレイアウトです。文字の大きさや情報の順番をどう決めるかはデザインの基礎にあたり、デザイン分野の講座で学べます。

地域の掲示板に、女性が提灯と花火と屋台を描いたチラシを貼り、年配の女性が隣で笑顔で見ている様子
完成場面のイメージ:掲示板に貼ったチラシを、近所の人が足を止めて見る。AIで制作したイメージです。実在の人物・作品・受講生の成果ではありません。
【頼み方の例(つくりてラボが作った架空の例)】
自治会の夏祭りのチラシを作ります。次の原稿の内容は変えずに、見出しを3案と、読みやすい並び順を提案してください。
---原稿---
夏祭り 日時:8月の第1土曜日 午後4時から8時
場所:(公園の名前)
内容:盆踊り、焼きそばとかき氷の屋台
---
続けて、チラシの上部に入れる絵をお願いします。
夕暮れの空に提灯が並び、花火が上がる夏祭りの屋台の絵。明るく温かい色の、手描きの水彩風。文字は入れないでください。

事例3 お店のメニューとPOP:季節の新作を、ひと目で伝える言葉にする

小さなカフェで、秋の新作「いちじくのタルト」を出す場面です。ショーケースに置くPOPの一言と、メニューに載せる説明文の案をAIに出してもらいます。

頼み方の例では、味の特徴、素材、誰に食べてほしいかを材料として渡し、文字数と案の数を決めました。「日本一」「一番」のような比べる言葉を使わないことと、書いていない材料を足さないことも指定しています。

原材料、アレルギーの表示、価格は、店が持っている正しい情報を人が書き入れます。AIの案に、渡していない材料や産地が紛れ込んでいないかも読み直してください。食べる人の体に関わる情報なので、ここはAIの文章に頼らない部分です。

この事例では、短い言葉で商品の魅力を伝えるコピーの考え方と、POPに添える絵や写真を画像生成で用意する力が身につきます。お店のSNSで新作を知らせるときにも、同じ技能をそのまま使えます。

カフェの店員が、いちじくのタルトを描いたPOPカードをカウンターに並べ、お客さんが笑顔で見ている様子
完成場面のイメージ:新作のタルトの横にPOPを置き、お客さんに声をかける。AIで制作したイメージです。実在の人物・作品・受講生の成果ではありません。
【頼み方の例(つくりてラボが作った架空の例)】
小さなカフェの秋の新作「いちじくのタルト」のPOPを作ります。
材料:いちじくは皮ごと焼いている。生地はさくさく。甘さは控えめ。
読んでほしい人:散歩の途中で立ち寄る大人のお客さん。
15文字以内の一言を5案ください。
「日本一」「一番」のような比べる言葉と、ここに書いていない材料は使わないでください。

事例4 祖父母へのフォトブック:写真に添える一言を、家族の言葉で仕上げる

孫の1年分の写真をフォトブックにして、祖父母に贈る場面です。写真は選べても、1枚ずつに添える一言で手が止まることがあります。その案出しを、AIに手伝ってもらいましょう。

この事例では、写真そのものをAIに渡しません。「いつ、何をしていたか、そのとき子どもが言ったこと」をメモにして渡すだけで、一言の案は十分に出せます。子どもの顔や名前、家の中の様子をAIに入れずに済むので、個人情報の心配を減らせます。

出てきた案は、そのまま印刷しないでください。家族の口ぐせや、祖父母がいつも使う呼び方に直すと、読んだ人に「うちの子の言葉だ」と伝わります。AIに任せるのは言葉の候補を出すところまでで、最後の一言を選ぶのは家族です。

身につくのは、相手に合わせて言葉を選ぶ力と、AIの案を自分の言葉に直す推敲の力です。写真の並べ方や余白の取り方まで整えたくなったら、デザインの基礎が次の学びになります。

祖父母が並んでテーブルに座り、孫の写真と手書きの一言が並ぶフォトブックを開いて笑っている様子
完成場面のイメージ:届いたフォトブックを、祖父母が一緒にめくる。AIで制作したイメージです。実在の人物・作品・受講生の成果ではありません。
【頼み方の例(つくりてラボが作った架空の例)】
祖父母に贈るフォトブックの、写真に添える一言を考えてください。写真は渡しません。
・春:公園で初めて自転車に乗れた。「見てて!」と何度も言っていた
・夏:海で貝がらを拾い、おばあちゃんに渡すと言って持ち帰った
・秋:運動会のかけっこで転んだが、最後まで走った
写真ごとに、20文字前後の一言を2案ずつお願いします。
祖父母が声に出して読みたくなる、やわらかい言葉にしてください。子どもの名前は「この子」と書いてください。

事例5 子どもの絵を動く絵本に:描いた恐竜が、画面の中で歩き出す

子どもが描いた恐竜の絵を写真に撮り、動画を作れるAIに渡して、絵本のページの上を歩く短い動画にする事例です。描いた本人が、自分の絵が動く様子を横で見守ります。

使う前に、サービスの条件を公式ヘルプで確かめてください。たとえばGeminiアプリのヘルプ(2026年9月25日確認)には、テキスト・画像・動画を組み合わせて動画を作れると書かれています。一方で、個人アカウントで使うにはGoogle AIプランが必要で、現在は18歳未満のユーザーは使えないとも明記されています。操作は大人が担当し、子どもには隣で画面を見てもらいましょう。

同じヘルプには、アップロードする画像について権利を持っている必要があること、生成した動画は信頼・公開・使用する前に自分で検証することも書かれています。撮影するのは子どもの絵だけにして、顔や名前、家の様子が写り込まないようにしましょう。できた動画をSNSに載せるかどうかは、家族で話し合って決めます。

頼むときは、動きを1つに絞り、残してほしい部分を言葉で指定します。この事例で身につくのは、画像から動画を作る生成AIの使い方と、短い動画に音や文字を足して仕上げる編集の基礎です。後者は動画編集の分野で学べます。

子どもと大人が机に顔を寄せ、クレヨンで描いた緑の恐竜の絵と、同じ恐竜が絵本の上に立つタブレットの画面を見比べている様子
完成場面のイメージ:自分の描いた恐竜が画面の中で動き出すのを、子どもが見つめる。AIで制作したイメージです。実在の人物・作品・受講生の成果ではありません。
【頼み方の例(つくりてラボが作った架空の例)】
(子どもが描いた恐竜の絵の写真を添付)
この絵の恐竜が、開いた絵本のページの上をゆっくり歩き、最後にこちらを向いて笑う短い動画にしてください。
クレヨンの線と色はそのまま残し、恐竜の形は変えないでください。
背景は明るい昼の草原にして、人は登場させないでください。

事例6 AIの答えを確かめる役:公開する前に、1行ずつ照らす

職場やPTA、サークルで、誰かがAIで作った案内文を公開前に確かめてほしいと頼まれた場面です。ここまでの5つの事例はAIに作らせる使い方でしたが、この事例ではAIの答えを確かめる側に回ります。

頼み方の例のように、案内文と元の資料をAIに渡し、答えを1行に1つの主張へ分けさせ、各行の根拠を原文のまま書き写させます。根拠が見つからない行には「資料に記載なし」と書かせておくのがコツです。人が念入りに確かめる行を、そこから先に絞り込めます。

ただし、AIが「一致」と書いた行も、最後は人が元の資料と見比べて判断します。AIに確認を頼んでも、確認した責任までは渡せません。どの行が合っていて、どの行を直したかを記録に残し、案内文を作った人に返しましょう。

身につく技能は、答えを主張ごとに分けて照らす事実確認の力と、どこを見れば良し悪しを判断できるかという評価の観点です。AIスクールを比べるときに、課題の出力を評価する練習があるかを見る観点にもなります。

夜のオフィスで女性が2台のモニターに並ぶAIの回答と警告の印を見比べ、ノートにメモを取っている様子
完成場面のイメージ:AIの答えと元の資料を並べ、食い違った行に印を付ける。AIで制作したイメージです。実在の人物・作品・受講生の成果ではありません。
【頼み方の例(つくりてラボが作った架空の例)】
次の案内文を、1行に1つの主張になるように分け、番号を振ってください。
各行について、元の資料のどの文が根拠かを原文のまま書き写してください。
根拠が資料に見つからない行は「資料に記載なし」と書いてください。
---案内文---
(AIが作った案内文を貼る)
---元の資料---
(主催者が出した元の資料を貼る)

6つの事例で身につく技能の一覧

6つの事例を、頼み方で練習すること、人が確かめること、学べる分野の3つで並べ直しました。どの事例にも「人が確かめること」の列があり、ここが空になる事例はありません。

学べる分野の列を見ると、文章を扱う事例は生成AIの使い方だけで完結します。チラシやPOPはデザイン、動く絵本は動画編集の基礎が加わると、人に見せられる仕上がりに近づきます。興味を持った事例の列から、次に学ぶ分野を選んでください。

6つの事例で身につく技能の一覧
事例頼み方で練習すること人が確かめること学べる分野
1 旅行計画条件と、出してほしい形を分けて書く営業時間・料金・移動時間生成AI(頼み方・事実確認)
2 地域のチラシ文面と絵を分けて頼み、絵は固有名詞を使わず言葉で指定する日時・場所・問い合わせ先生成AI、デザイン(レイアウト)
3 メニューとPOP材料と文字数を渡して、複数案を出させる原材料・アレルギー表示・価格生成AI、デザイン(販促物)
4 フォトブック写真を渡さず、メモで頼む家族の言葉への直し生成AI(文章)
5 動く絵本動きを1つに絞り、残す部分を指定する利用条件・写り込み・公開範囲生成AI、動画(編集)
6 答えの確認役1行1主張に分けさせ、根拠を書き写させる最終の正誤判断生成AI(評価・事実確認)

自分の事例を1つ作る:5つの手順

読んだ事例をなぞるだけでは、自分の暮らしでの使い道はなかなか見えてきません。記入用シート(CSV)を使って、自分の事例を1つ作ってみましょう。下の順に埋めれば、頼み方の一文と、確かめる部分がそろいます。

最初の1件は、失敗しても困る人が出ない題材を選んでください。家族の週末の予定や、自分用のメモの整理が向いています。人に配るチラシやお店の表示は、確かめる手順に慣れてから取り組むと安心です。

  • 笑ってほしい人を1人決め、その人が困っていること、または喜ぶことを1行で書く
  • AIに頼む部分と、人が確かめる部分を分けて書き出す
  • 名前・住所・顔写真・作品名など、頼み方に入れない情報を外す
  • 頼み方の一文を書き、条件と出してほしい形を分ける
  • 返ってきた答えを、事実・個人情報・著作権の3つで見直し、結果をシートに残す

独学で足りる人と、学ぶ場を探すと進めやすい人

事例1〜4と6は、文章を扱えるAIの入力欄があれば、この記事の頼み方の例から試せます。家族や自分のために月に何回か使う程度なら、スクールに通わなくても、頼み方と確かめ方の記事を行き来するだけで始められるでしょう。事例5の動画は、使うサービスによって有料プランや年齢の条件があるので、公式ヘルプを読んでから決めてください。

一方で、チラシやPOPを人に配れる仕上がりにしたい人、動画を編集して1本の作品にしたい人、職場でAIの出力を確かめる役を任されそうな人は、つまずく箇所が増えます。レイアウトの基礎、動画編集の手順、評価の観点を順番に教わり、作ったものに講師から意見をもらえる場があると、何を直せばよいかで迷う時間が減ります。

どちらが合うかは、この記事の事例のうち、どれを誰のために仕上げたいかで決まります。記入用シートに1件書いてみて、自分で最後まで進められたか、どこで手が止まったかを確かめてから、学び方を選んでも遅くはありません。

つくれる作品を、見てみよう。

思い描いた世界が、伝わる一枚に。

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やりたいことから、最初の講座を決めよう。

掲載している6講座を、学ぶ目的で分けました。どれにも当てはまらなければ、無料の入口で話を聞いてから決めても遅くありません。

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