MAKE IT YOURS · 動画編集の活用事例

読んで、試して、
自分の学びを選ぼう。

  1. 01式場に5つ聞く
  2. 02曲の手続きの道を決める
  3. 03最初の1分を作って試写する

つくりてラボ作成の練習例・記入用シート付き

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この記事で決められること

披露宴の生い立ちムービー(プロフィールムービー)を自分で作ろうとしている新郎新婦に向けた記事です。動画編集ソフトをほとんど触ったことがない人を想定しました。読み終えたときに、式場へ何を聞くか、曲の手続きをどの道で進めるか、写真を何枚使うかが決まっている状態を目指します。

構成や字幕のコツは、結婚情報サイトにも多く載っています。この記事では、曲の手続きを日本音楽著作権協会(JASRAC)、日本レコード協会、音楽特定利用促進機構(ISUM)の公式ページで確かめて書きました。写真の枚数を上映時間から逆算する表と、試写で見るところの一覧も付けています。

文中の人物、写真、秒数の配分は、つくりてラボが作った架空の例です。実在の夫婦や受講生の作品ではありません。

作り始める前に、式場へ5つ聞く

流せる長さ、画面の縦横の比率、持ち込む形式。どれも式場ごとに決まっていて、聞く前に編集を始めると、書き出しの段階で作り直しになりかねない項目です。打ち合わせの早い回に、次の5つをまとめて聞いてください。

曲を会場で流すための演奏権の手続きは、ほとんどの式場で済んでいるとISUMは説明しています。自分の式場がそうかどうかも、このとき一緒に確かめておきましょう。答えを記入表の余白にメモしておけば、編集の途中で迷ったときの見返し先になるはずです。

作り始める前に、式場へ5つ聞く
聞くこと答えで変わる作業
上映に使える時間写真の枚数と曲の数
画面の縦横の比率(16:9か4:3か)と、文字が切れやすい端の範囲編集を始めるときの画面設定と、字幕を置く位置
持ち込む媒体とファイルの形式(DVD、USBメモリー、データの種類)書き出しの設定。DVDなら焼く手段も用意する
試写できる時期と方法完成させる締め切り
曲の手続きを式場経由でできるか。式場がISUMに登録しているか次の節の3つの道のどれを選ぶか

市販の曲を使うなら、手続きの道を先に選ぶ

CDや配信で買った曲をムービーに入れると、曲を作った人の権利(著作権)と、歌手やレコード会社の権利(著作隣接権)の両方に手続きが要ります。ISUMの公式サイトによると、手続きをせずにCDやDVDなどへ収録した場合、ケースによっては新郎新婦も著作権侵害に問われるとのことです。

手続きの道は大きく3つ。どれを選ぶかで、使える曲と締め切りが変わります。

市販の曲を使うなら、手続きの道を先に選ぶ
道誰が手続きするか先に確かめること
1 式場や映像制作会社を通すISUMに登録している事業者が、著作権と著作隣接権をまとめて手続きする式場や使う映像自作ツールがISUMに登録しているか。使いたい曲が使えるか
2 個人でJASRACと日本レコード協会に申し込む新郎新婦が、それぞれの個人向けの申込ページから手続きする曲がJASRACの管理曲か。音源が日本レコード協会の楽曲リストに載っているか
3 結婚式で使ってよい条件の音源を選ぶ手続きが要るかは音源の利用規約で決まる規約で、結婚式での上映と動画への収録が認められているか

個人で手続きするときの順番

JASRACのブライダル向けページには、新郎新婦など個人専用の申込フォームがあります。同じページには、ISUMは個人の登録を受け付けていないという案内と、手続きは必ず製作前に行うという注意も書かれています。曲の権利関係は、JASRACの作品検索データベース「J-WID」で調べる流れです。

市販の音源を使う場合は、JASRACとは別に日本レコード協会の許諾を得るよう、JASRACのページは案内しています。日本レコード協会のブライダル向けページには、使える音源を探す楽曲リストと、個人向けの申請ページがあります。使用料は2つの団体のページにそれぞれ載っていて、動画か写真のスライドかでも変わります。曲が決まったら、両方のページで確かめてください。

披露宴のあとで動画サイトに上げたくなったときは、さらに別の手続きが要ります。ISUMの説明では、アップロードには送信可能化権の手続きが必要です。式場で流すための手続きだけでは足りないため、上げるつもりがあるなら曲を選ぶ段階で決めておきます。

写真は、上映時間から枚数を決める

写真を先に全部集めてから曲に合わせようとすると、枚数が多すぎて1枚ずつが速く流れてしまいがちです。順番を逆にして、式場で聞いた上映時間から、使える枚数を先に計算します。

計算は、パートの秒数を1枚あたりの表示秒数で割るだけです。1枚あたりの秒数は、字幕を読み終えられる長さにします。字幕のない写真は短く、字幕のある写真は長めに取ってください。下の表は、上映時間を4分と仮定した架空の配分例です。実際の時間は式場の答えで置き換えます。

この例で使う写真は40枚です。手元に200枚あるなら、160枚は使わないことになります。どれを残すか。次の節で扱う字幕が書けるかどうかを基準にすると、迷いが減ります。

写真は、上映時間から枚数を決める
パート秒数(架空)1枚の表示秒数(架空)枚数
オープニング(名前と日付)1553
新郎の生い立ち80613
新婦の生い立ち80613
ふたりの出会いから今50510
ゲストへの一言15151

字幕は、写真を見ても分からないことを書く

字幕に「1歳の誕生日」とだけ書くと、写真に写っているケーキを文字で繰り返すことになります。写真からは分からない出来事や、家族がそのとき言った一言を書けば、ゲストがその写真を見る理由ができます。字幕を1つも思いつかない写真は、候補から外してかまいません。

会場の後ろの席から読めるかは、家のテレビで確かめられます。テレビから離れて座り、1枚の表示秒数のうちに読み終えられるかを見てください。読み切れない字幕は言葉を削るか、表示秒数を延ばして、その分ほかの写真を減らします。

【字幕の直し方(つくりてラボが作った架空の例)】
写真:公園の砂場で泣いている3歳の新郎
直す前:3歳 公園にて
直した後:3歳 砂場のスコップを譲れず泣き続けた日

写真:高校の陸上部の集合写真
直す前:高校時代 陸上部
直した後:最後の大会は補欠 それでも毎朝走った

最初の1分を作って、技能を1つずつ足す

編集ソフトを初めて使うなら、全体を一度に作らず、新郎の生い立ちの最初の1分だけを先に仕上げます。1分の中でつまずいた作業は、残りの3分でも同じようにつまずくからです。

カッコ内は、動画編集の活用事例の記事で使った6つの編集技能の名前です。どの技能でつまずいたかが分かれば、調べるときの言葉が決まります。

【最初の1分の作業順(つくりてラボが作った架空の例)】
1. 編集ソフトの画面の比率を、式場の答えに合わせる
2. 写真10枚を読み込み、1枚6秒で並べる(カット)
3. 曲の最初の1分を置き、写真の切り替えを曲の区切りに合わせる(BGMと音量)
4. 字幕を入れ、位置を全部の写真でそろえる(テロップ)
5. 紙焼きをスキャンした写真の黄ばみを、最近の写真の色に近づける(色)
6. 顔に向かってゆっくり寄る動きを付ける(写真の動き)
7. 式場の形式で書き出し、テレビで通して見る(書き出し)

試写で見るところ

家での試写と式場での試写では、確かめられることが違います。家では中身の誤りを、式場では画面と音の出方を見ます。式場での試写のあとに直す時間を残すため、完成の締め切りは試写の日から逆算して決めてください。

試写で見るところ
見るところ家で式場で
名前・日付・年齢の誤字○
字幕を表示秒数のうちに読めるか○(テレビから離れて)○(後ろの席から)
字幕や顔が画面の端で切れていないか○
曲の音が割れたり、小さすぎたりしないか○
最後の写真で止まるか、黒い画面で終わるか○○
持ち込んだ媒体が式場の機械で再生できるか○
映っている友人に、映すことを伝えたか○

自作をやめて頼んだほうがよい場合

自作すれば制作を頼む費用はかかりませんが、そのぶん時間を使います。次のどれかに当てはまるなら、式場や映像制作会社に頼む場合と比べてください。

ISUMは、登録している式場、映像制作会社、映像自作ツールを公式サイトで案内しています。写真を差し込んで作る形の自作ツールがISUMに登録していれば、曲の手続きをツールの側でまとめて行える場合があります。

自作をやめて頼んだほうがよい場合
当てはまること比べる選択
使いたい曲がJASRACの管理曲でない、または音源が日本レコード協会の楽曲リストに見つからない別の曲にする。式場や制作会社に使えるか聞く
試写の日までに、最初の1分を作る時間が取れない制作を頼む。写真を差し込む形の自作ツールを使う
写真の大半が紙焼きで、スキャンと色の補正だけで何週も埋まりそうスキャンだけ写真店などに頼み、編集は自分でする
式場の指定する形式に書き出す方法が分からない式場に見本のファイルがあるか聞く。書き出しだけ相談する

もう1本作りたくなったら:動画編集を学ぶ道

披露宴の1本だけなら、この記事の手順と、手持ちのスマホやパソコンの編集ソフトで作れます。講座を考えるのは、子どもの成長記録や両親の記念日など、この先も作り続けたいときや、構成や字幕を人に見てほしいときです。

講座ごとの支援の中身と料金は、動画編集の講座を目的から選ぶページと、各講座のページで比べられます。課題を人に見てもらうときに何を確かめるかは、修正力の練習シートの記事にまとめました。

つくれる作品を、見てみよう。

この感動を、一本の映像に。

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